ガラスにくもりや小傷が目立ってきたら、交換を検討しましょう。

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劣化したガラスは交換すべき?

ガラスは時間とともに劣化し、最終的には寿命が訪れて交換が必要になります。割れていなくても開閉時や施錠時の動きが悪くなったり、くもりや小傷で見栄えが悪くなったりしたら劣化のサインです。劣化しても交換をしない場合は、飛散防止フィルムを貼って割れるまで使い続けるという方法もあります。リスクを理解した上で交換時期を検討しましょう。
ガラスの劣化と寿命
窓ガラスの劣化具合を確認する女性

ガラスは雨風と雪、温度差、紫外線、衝撃によって蓄積されたダメージや小傷によって劣化していきます。
最終的には寿命が訪れて交換をする流れになりますが、耐用年数はガラスの種類や厚み、使用環境によって変わってきます。
車のフロントガラスやガラス張りのビルの壁面に使われているガラスは、厚みがあって寿命が長いです。
家庭用で使われる窓ガラスは寿命が短く、一般的な建物のガラスよりも早く交換が必要になるケースがあります。

ガラスの劣化症状

ガラスは温度差によって収縮し、劣化すると小傷が増えたりガラス全体がくもったりしてきます。
小さい傷が増えてくる、くもりが出てくるなど見た目に現れる劣化症状と、ドアの開閉や鍵の施錠がスムーズにできなくなるなど機能面で現れる劣化症状があります。
なお、雨や風を通さなくてもヒビ割れが起こっている場合は完全な寿命です。大きな衝撃がなくても割れたりヒビが広がったりしやすい状況なので、すぐに交換することを推奨します。

どのくらい劣化したら交換するべき?

前述でも紹介しましたが、ガラスの劣化で生じる弊害は以下の3点です。

  • 小傷やくもりなど見た目の問題
  • 膨張などの伸縮による機能性の問題
  • 耐衝撃性能の低下

何かしらの劣化症状が見られた場合は、耐衝撃性能が低下して新品よりも割れやすい状態になっています。
つまり、ガラスの劣化による交換基準は、見た目や機能性の劣化を妥協できるかと、ガラスが割れやすくなるリスクを受け入れられるかです。
劣化するにつれて割れやすくなるので、過去には小石が飛んで来ても割れなかった経験があっても、ガラスが劣化すると強風だけで割れてしまうことがあります。
雪の影響を受けやすく、ガラスが割れて外気が入ってきた時のリスクが大きい雪国では、経年劣化による寿命を理由にガラス交換をするケースが多く見られます。

見た目や機能面で生じる弊害を妥協できるのであれば、ガラス交換ではなく飛散防止フィルムを貼って対処するという方法もあります。
ガラスは割れない限り半永久的に形状を維持できると言われているので、割れたりヒビ割れを起こしてから交換する考え方でも問題ありませんが、劣化によって割れやすくなることを理解して、劣化状況に応じた適切な対策を講じておきましょう。
また、台風や強風時に雨戸を閉めてガラスを保護できる環境の有無によっても、ガラス交換の必要性が変わってきます。

ガラスの劣化を防ぐ方法

ガラスの劣化要因は、雨などによる汚れや紫外線によるダメージから生じるアルカリ溶出と、衝撃などで受ける小傷の影響、気温差による膨張などがあります。
日常的にできる劣化対策では、結露や雨で汚れたら小まめに拭き掃除をすることです。
紫外線を防ぐには、夏にすだれなどをして直射日光を当たりにくくする対策が効果的です。
窓ガラスの場合は外側から劣化していくので、掃除や紫外線・雨風対策は外側からしなければ意味がありません。
劣化を予防することを考えれば雨戸を閉めっぱなしにするのが最強の対策法ですが、採光や換気ができずガラスを設置している意味がなくなってしまいます。
可能であれば、半年に1回くらいは外側からの拭き掃除を行うことが望ましいですが、手間が大きく掃除しにくい窓ガラスもあるので日常的な手入れで劣化を予防するには限界があります。
ガラスの耐用年数は安くて薄い窓ガラスでも、大きな衝撃を受けないことを条件に20年以上はあります。
寿命が短くて交換サイクルが早い消耗品ではないので、最低限の手入れだけして、寿命が来てから補強や交換を考える方が多いです。

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