注文住宅でマイホームを建てる時にこだわりたいのが、ガラス。
ガラス次第で室内の快適さや見栄え、機能性が大きく変わってきます。
昨今は、吹き抜けのある家にしてガラスを並べ、採光することで明るい雰囲気にしたり、家が密集する都心部ではプライバシーを重視して室内で人が歩く目線上の窓ガラスを少なくしたりなど、様々なスタイルのガラスが流行しています。
マイホームのガラスは以下のポイントを理解して選びましょう。
- 採光(日当たり)
- 通風(風通し)
- デザイン性
- 遮熱性
- 遮音性
- 耐衝撃性(割れにくさ)
- プライバシー保護
- 防犯性
- 手入れのしやすさ
- コストパフォーマンス
寒さが厳しい地域であったり、外の騒音が気になる環境であったりする場合は、遮音と遮熱に優れたペアガラスを導入すると良いでしょう。
建築コストが高くなっても、高機能ガラスは居住空間の快適性を高め、光熱費の節約にもつながるため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高いと言えます。
採光や風通し、見栄えだけを重視する人がいますが、1階や侵入されやすそうな場所の窓ガラスは防犯ガラスにしたり雨戸を付けたりするなど、防犯性能にもこだわりましょう。
ガラスにはこだわるべき
注文住宅を建てる場合、希望条件を全て取り入れようとすると予算オーバーになってしまうので、妥協点を探して折り合いを付けなければなりません。
シンプルなフロートガラスを中心にした建売住宅も多く、ガラスは妥協されやすい設備です。
しかし、窓ガラスを後から変更する場合、窓枠サッシの交換が必要になることもありますし、基本的にガラスの設置位置を変更することはできません。
長く住む家だからこそ、ガラスには妥協をせず、機能性に優れたガラスを積極的に取り入れることをおすすめします。
流行をチェックしよう!
家の設備やデザインの流行は時代とともに変化しています。
一昔前は、出窓や天窓が流行していました。いずれも便利な構造ではありますが、以下のデメリットがあります。
■ 出窓のデメリット
- 建設コストが割高
- 外壁塗装にヒビが入りやすい
- 出窓の荷物を置く部分の板が紫外線で傷みやすい
■ 天窓のデメリット
- 雨漏りや結露などのトラブルが起こると修理費用が高額になる
以前は流行していたのに、現在は流行していないスタイルには多くの場合、何かしらのデメリットがあります。
家を建てる時は住宅展示場に足を運ぶなどして、現在の流行スタイルを把握しましょう。
トラブル発生時の対処法も考えておく
デザイン性や採光、開放感を意識して大きなガラスやデザイン性が高いガラスを導入した場合、ガラスが割れた時の修理費用が高額になります。
ガラスのトラブルリスクが高い時は、風災、破損、汚損などに備えて、火災保険や地震保険にしっかり加入しておきましょう。
家の維持費を安くしたい場合は、強度が高いガラスを採用したり、1階・2階の双方に雨戸を多数導入したりするなどして、ガラスの破損リスクを軽減し、火災保険の風災リスクに免責を付けると良いでしょう。
清潔感を重視したり、メンテナンス費用を安くしたりしたい場合は、外側から手入れのしやすい構造にすることがおすすめです。
ガラスはトラブルが起こりやすい設備なので、建てた時の出来栄えだけではなく長期的な視点も踏まえて検討する必要があります。