窓ガラスが完全に割れた場合は、雨風が入ってきて本来の保護機能を失ってしまいます。
割れたガラスを放置するケースで多く見られるのが、車のフロントガラスの飛び石傷とスマホの液晶ガラス破損です。
いずれも、そのまま使い続けることは可能ですが、早期修理をしないと状況が悪化する恐れがあります。
車のガラス破損を放置した場合
車のガラストラブルでもっとも多いのは飛び石を受けやすいフロントガラスです。
サイドガラスは緊急時の脱出で支障が出ないように、一部が割れると全体が粉々に割れる構造になっています。
フロントガラスは飛び石はもちろん、衝突時に搭乗者を守る目的で飛散防止フィルムを噛ませた合わせガラスを使っています。
鋭利なものに突っ込んだ時など、よほど大きな衝撃がない限り、ガラスが割れても穴が空くことはありません。
大きな破損ではガラス一面がクモの巣のようにヒビが広がって視界が悪くなってしまいますが、飛び石傷程度であれば視界の確保に支障がない範囲の小傷や細いヒビ割れしか入りません。
しかし、割れた状態だと強度が大きく低下し、ドライバーは問題ないと思っている範囲でも視界不良で事故に繋がってしまうことがあります。
車のガラスは割れていると事故を起こした時の危険性はもちろん、事故が発生するリスクも高まるため、割れた状態で放置したまま乗り続けると、整備不良になって車検に通りません。
小さな飛び石傷を放置しても最終的には車検の時期に修理・交換をしないといけないですし、当初はリペアで対応できる傷であっても、放置することで傷が広がって交換が必要な状況に悪化してしまいます。
車のフロントガラスが大きな傷に広がりにくいのは合わせガラスを使っているからで、小さな飛び石傷でも放置すれば気温差による影響や走行時の振動でヒビが広がっていってしまいます。
車のフロントガラスが割れた場合は些細な飛び石傷でもすぐに対処するようにしましょう。
なお、車はフロントガラスの他、灯火類や反射板のガラスが割れた場合も整備不良で車検に通らなくなるので早急な修理が必要です。
スマホの液晶が割れた場合
スマホのガラスは床に落とすなどの原因で割れるトラブルが非常に多いです。
割れたまま放置して使い続ける人もいますが、ガラス割れを放置すると以下の弊害が発生します。
- 割れたガラスの破片でケガをする
- 誤作動を起こす
- タッチパネルの接触不良を起こす
- 雨に濡れた程度で水没の症状が現れる
- 内部基盤の故障が起こりやすい
- 見た目が悪い
スマホの液晶ガラスは落とした衝撃で簡単に割れてしまうデリケートな素材です。
当初は使用に差し支えのない状況でも、ヒビが広がってガラスの破片が飛散したり、指をケガしてしまったりすることがあります。
もし割れたまま使い続ける場合でも、最低限の対策として液晶保護フィルムを貼り、飛散しにくい環境を作っておきましょう。
割れる前から保護フィルムを貼っていた場合は、無理にフィルムを剥がしたり貼り替えたりしようとすると状況が悪化する場合があります。
修理することが理想ですが、放置して使い続けるのであれば余計なことをしない方が無難です。
使い続ける場合にやるべきこと
長く使う場合はすぐに修理するのが理想ですが、スマホの場合は2~3年周期で買い換える方が多く、あと数ヶ月待てば違約金なしで機種変更やキャリア変更できる状況になるシチュエーションが多いです。
社外ガラスを使ったり、DIY用のリペアキットを使ったりして修理しておくと安心ですが、割れたまま使い続ける場合は、すぐにバックアップを取っておくことが大切です。
ガラスが割れると内部基盤が故障したり、液晶に何も映らなくなったりといったトラブルに発展しやすくなります。
いつ、スマホが使えなくなっても対応できるように、小まめなバックアップを取るとともに、LINEやFacebook、Twitterをパソコンや他の端末からでもログインできるようにパスワードの確認や再設定を行っておきましょう。
電話やキャリアメール以外の連絡手段が普及したことで、適切なバックアップとスマホ以外の連絡手段を確保できていれば、割れたまま使い続けるリスクを軽減できます。