イタズラなどの悪質な場合
ガラス窓を間違えて割ってしまった、子どもたちのボール遊びなどでうっかり割られてしまったような場合は、個人間での話し合いなどによって賠償をすることになるでしょう。
ただ、これが悪質なものになると、かなり面倒なことになる場合も多いものです。
とはいえ、基本的には被害者と加害者の間での話し合いになります。
この時、もしうまく行かなかったり向こうがしらばっくれるようなら、
証拠を揃えて損害賠償請求という小規模な裁判を起こすこともあるでしょう。
この場合は弁護士が必要になり、話し合いなどに代理で出席してもらうなどの方法もあります。
実際に割った瞬間を客観的な動画で準備したり、あるいは目撃者の証言を録画・録音するなど、証拠となるものを保存することで、ガラスの修理代などを損害賠償として請求できることもあります。
ただしこれらは個人間での話し合いがうまくいかない場合、裁判になった場合など、かなりこじれたケースでしょう。
また、証拠を自分で準備する必要があるため、かなり精神的に苦痛になることもあります。
警察への相談方法や被害届の手順
警察に相談するというのも方法ですが、この場合は相談ではなくもはや通報となるでしょう。
一番に考えるべきこととしては、まずは証拠保全です。
これは片付ける以前にどういう状況なのかということを客観的に見てもらい証拠として残すため、とにかく何も触らない・動かさないようにします。
ただし人の命にかかわるようなこと、例えば子供がガラスに触っていて怪我をしているなどの場合は極力動かさないようにしながらガラスを取り除く事もできます。
その状態のままで、110番にかけます。
この時、事件か事故なのか聞かれますので「事件です、ガラス窓が割られました。」と伝えるようにしましょう。
そして現場の住所とあなたの個人情報、何がどうなっているのかの軽い説明などを求められる順番で伝えていきます。
警察の人が到着するまでに、動画や静止画などで割られた様子を撮影しておきます。
割った石やボールがあればそれも伝えるようにしましょう。
その後現場検証や調査がおこなわれ、この時被害届の話になります。
この時は迷わずお願いしましょう。
控えなどはありません。
例外的に、泥棒が入ってガラス窓が割られている場合は盗難届を提出し、その時に控えをもらうことができます。
ただ、警察もガラスを割られた程度では積極的に捜査は行わないのが現状です。
犯人への制裁
犯人への制裁ですが、基本的にガラスの修理代を弁償してもらう以外のことはあまりできません。
この場合、もし割った犯人がわかっているのなら警察に通告することができます。
ただし、相手はまだ疑いという段階です。
また、器物破損で逮捕されても、民事裁判でもしないか個人間での話し合いがない限りはガラスの修理代は補填されません。
とはいえ、被害届を出すことをまずは考えましょう。
割られて数日経っていたとしても被害届を出すことはできます。
また、犯人がわかっているのならそれも警察に伝えましょう。
ちなみに、中には警察に伝えた、通報したというだけでかなり怖がる人もいます。
これはもちろん警察の権威を怖がっているもので、相手が示談にして欲しいというのなら迷わずそうしましょう。
制裁の時には必ずガラスの修理代の証明となる領収書のコピーを提出し、損害額を明確にしましょう。
- コピーなのは、実はカッとなってその原本を破ったり余計な嫌がらせをしてくる犯人もいるためです。
また、もし賃貸住宅なら大家さんや管理会社にもしっかり相談をしておきます。
これは管理会社の入っている家財保険や火災保険などでガラスの修理代が補填されることもあるためです。
もししっかり制裁をしたいのなら、被害届を出すことは何よりも大事なことです。
被害届を出し、警察に来てもらって実況見分してもらうというだけでも大事な証拠になります。
また、周囲の人達や連絡しておきたい人たち、大家さんや管理会社にも連絡を通しておきたいところでしょう。